
昭和5年に発行された兌換券10円(10円札)に描かれた人物と、発行年の出来事をわかりやすくお伝えします。

どら猫くん、今日も昭和5年に発行された紙幣になるよ。
オイラ、そろそろ次の年の出来事を知りたいぞー。

目次
兌換券10円 1次10円


紙幣の説明
昭和5年に発行された兌換券10円だよ。
昭和2年に法案された『兌換銀行券整理法』に基づいて作られた兌換券である。
時代にあった価値の紙幣を作る法律だったなー。

昭和5円の出来事
昭和5年の出来事は、こちらのまとめを見てみよう。
-
-
兌換券100円 1次100円【聖徳太子と夢殿・法隆寺】と濱口雄幸
昭和5年に発行された兌換券100円(100円札)に描かれた人物と、発行年の出来事をわかりやすくお伝えします。 諭吉くん今日は兌換券100円と昭和5年の勉強をするよ。 経済もどうなったか気になるぞー。 ...
続きを見る
兌換券10円に描かれたもの
【表】和気清麻呂


このサイトおなじみの和気清麻呂について、簡単にお伝えしよう。
和気清麻呂は何をした人?


- わけのきよまろ
- 733年に備前国(現:岡山県)で生まれる
- 地方豪族出身で下級クラスの武官として朝廷に仕える
- 姉(広虫)が天皇に気に入られたため清麻呂も出世
- 天皇家の争いごとを解決させる
- 天皇のお気に入り僧侶の道鏡を「追い出せ」という神の声を聞く
- 天皇に激怒され島流しに遭う
- 天皇が崩御(逝去)し、朝廷に戻され出世する
あの有名な平安京を建都する事業にも就いて、朝廷に貢献した人物なんだ。
日本紙幣に選ばれた理由も『天皇に貢献した偉人』から選んでいるんだよ。
詳しく書かれた記事はこちらにあるので、見て欲しい。
-
-
改造兌換銀行券10円【和気清麻呂と別部穢麻呂】
明治23年に発行された改造兌換銀行券10円(10円札)に描かれた人物と、発行年の出来事をわかりやすくお伝えします。 諭吉くん今日は改造兌換銀行券10円札の和気清麻呂(わけのきよまろ)についての勉強にな ...
続きを見る
【裏】護王神社(ごおうじんじゃ)


護王神社は、和気清麻呂が祀られている神社だ。
和気清麻呂が島流しをされた時に足の大怪我をしていたんだが、彼を助けたのが3匹の猪だった。
猪のおかげで歩けるようになったことから、和気清麻呂が祀られている護王神社は『足腰に良い神社』とされているよ。
スポーツ選手も多く訪れますよ。


【京都御所西 護王神社 公式ホームページ】 http://www.gooujinja.or.jp/
【兌換券10円】まとめ
①発行日と廃止日
②発行年に起こった出来事
③紙幣に描かれた人物と関係者
①発行日と廃止日
兌換券10円【発行】昭和5年5月21日【廃止】昭和21年3月2日
②昭和5年に起こった出来事
- 金輸出解禁
- 濱口首相暗殺未遂事件
③兌換券10円に描かれた人物と関係者
【和気清麻呂】わけのきよまろ
・天平5年(733年)生まれ
・地方豪族出身
・仕事熱心な役人
・姉の大出世により自身も出世していく
・藤原仲麻呂の乱で活躍するが、後に称徳天皇に裏切られる
・宇佐八幡宮神託事件で島流しに遭う
・称徳天皇死後に桓武天皇のもとで再び朝廷で活躍する
【和気広虫】わけのひろむし
・和気清麻呂の姉
・孝謙天皇(のちの上皇と称徳天皇)の側近
【道鏡】どうきょう
・僧侶
・称徳天皇(元 孝謙天皇)に籠愛される
・皇位の座を狙っていたが和気清麻呂に阻止される
・770年の称徳天皇死後は下野国へ追い出される


今日も和気清麻呂さんありがとうございます。
残りの登場紙幣はいくつですか?
あと3回紙幣になります。


今までに載せていない情報があれば、どんどん載せて行くぞ。
次回は、昭和6年に発行された兌換券20円だ。
次回もお楽しみに!
参考文献:日本貨幣カタログ2019,お札になった人々,詳説 日本史図録,Wikipediaほか